本講座の基本コンセプトは「自省」です。
トップマネジメントのための視野、思考の枠組み、そして心のありようを自省することを目的とします。
令和の時代に入り、世界はますます激動の様相を深め、日本は下手をすると袋小路に入りかねない状況になっています。企業を率いるトップマネジメントの責任がますます重くなってきました。
そのトップとしてもつべき視野、考えるべき思考の枠組み、そして心のありようを、トップ候補者たちが企業の枠を越えて集まり、深く議論する場を作りたい。誰かに教えられるということではなく、トップ候補者たちが自分のあるべき姿を探ることに役立つ、刺激の場を作ってみたい。
基本コンセプトは「自省」。
少数の本の深い読書と少人数(7名)の継続的な議論の場から、さまざまな自省への刺激が生まれるでしょう。そして、同じような立場に近い将来なりそうな方々の間の、同志的な人的ネットワークが生まれることも期待したいと思います。

1年を通じて全6回、2ヵ月ごとに少人数で深い議論を交わします

毎回、経営者としての基本的考え方にかかわるセッションテーマを設定し、そのテーマにかかわる本を読んでいただきます。その読書は、参加者の気づきのためのきっかけです。そして議論したい共通課題を指定しますので、それに答える簡単なメモを何人かの方にご提出いただきます。全員での議論のべースとするためです。初回は自己紹介も兼ねて、全員に課題メモをご発表いただきますが、その後 の回では1回に3、4名ほどの方に課題メモをご提出いただきます。最終回は、ふたたび全員提出をお願いします。
塾の場での議論は、みなさんご自身の気づきや経験を材料にした、いわばケースディスカッションで、お互いの気づきや悩みの共有の場としたいと思います。すべて、「自省」のための読書であり、議論です。それを強調するために、すべての回のテーマを「…と向きあう」と表現しています。そして毎回最後に、その回のテーマについての議論のまとめの講義を伊丹からいたします。
さらに議論の後、お酒をまじえての食事の場を毎回設けます。寛いで、ざっくばらんに語り合う時間で、参加者の間の人的ネットワークをお作りいただくこともこの塾の大切な目的です。

課題リーディングを配布図書から指定し事前課題も指定。各回の間の時間を準備期間とし、課題図書の読み込みは必須です。毎回3、4名の受講者が各回開催の3日前までに課題メモをメール提出します。当日は全員にコピーを配布することで、議論の材料となります。

各回のタイムスケジュール

日程及びテーマ

講(回) 日程 テーマ
1 7月 歴史と向き合う:コロナショックを考える
2 9月 経営者の人生と向きあう:火中の栗を拾う
3 11月 経営者の人生と向きあう:愛すべき挑戦者
4 2021年1月 古典と向きあう:孫子に学ぶ
5 3月 あるべき姿と向きあう:令和の自社の姿
6 5月 あるべき姿と向きあう:経営者としての自分

※各回とも15:00~18:00 その後、毎回懇親会を⾏います。
※初回はオリエンテーションのため、14:30開始となります。
※第4回は16時30分から経営者講話のセッションをもつため、集合時間は14時となります。
※最終回は終了後、修了式、懇親会を⾏います。

全体開講の前に一括事前配布

■リーディング課題図書(一括事前配布)
  • 『平成の経営』
  • 『難題が飛び込む 土光敏夫』
  • 『人間の達人 本田宗一郎』
  • 『孫子に経営を読む』
  • 『よき経営者の姿』
■参考図書
  • 『経営の力学』

180万円(税別)
※資料代・合宿費用などすべてを含みます。
※都心のホテルにて開催となります。

一橋大学名誉教授、元組織学会会長。
1945年生まれ、1967年一橋大学商学部卒業、1972年カーネギー・メロン大学経営大学院博士課程修了。
1975年、1982年スタンフォード大学ビジネススクール客員准教授。
1978年、1982年日経図書文化賞受賞。
2005年紫綬褒章受章、2009年宮中講書始の儀 進講者。
2017年9月、国際大学学長就任
IT戦略本部など政府関係委員を多数歴任し、東芝社外取締役など数社の社外役員も歴任。

日本の将来は、企業経営者が担っている。大企業の経営者が、自社と自分の産業そして日本という国、その三つの将来をきちんと考えた経営をできるかどうかで、日本の将来が決まる。

そんな大きな視野をもつ経営を実践するには、経験が豊富で人間的魅力があるだけでは、まだ足りない。自らビジョンを構想し、それを社会へ発信しかつ社内を説得する能力が必要だろう。その能力は、いわば経営についての「知的格闘技」の能力である。

そうした知的格闘技への刺激を次世代経営者候補が深く感じられる場、それがこの少人数の塾の基本コンセプトである。さまざまな刺激が起きるように、運営のディテールを工夫したい。

日本はいま、歴史的な転換点にある。その時、未来を考えるためにこそ歴史に学ぶこと、また、日本企業がこれまで発展してきたその背後の原理を考えること、が重要になる。四十年以上にわたって日本企業への発言をしてきた私の蓄積を注ぎ込んで、みなさんと大きく深く考える塾にしたい。

(株)三菱ケミカルホールディングス 取締役会長、前経済同友会代表幹事。
1946年山梨県生まれ。
東京大学大学院理学系修士課程修了。ヘブライ大学、ピサ大学留学後、
三菱化成工業(現・三菱化学)入社。
2007年三菱ケミカルホールディングス社長、2015年より現職。理学博士。